フレッドアップデートで危機感を覚えた話
実名でブログをするなんてことは、学生時代に「ブログブーム」があった12年~14年ぶりでしょうか。
時代は変わり、ガラケーからスマホにシフトしてからは“個人情報保護全盛期”と呼ばれつつですが、個人事業主としてもネットに名前を晒している僕なので、きっとそんなことは「悪いことをした時」に後悔するのでしょう。
僕は「記事屋さん」と名乗りつつ、ブログをいくつか運営しています。
一つは、『Runjoy!』というランニングに特化したブログ。
そしてもう一つが、社内ライターも巻き込んでいる『Lomero』というブログ。
他にも人様にはお見せするのが恥ずかしいブログも運営していたりと、実はメディア広告運営会社で働いていた経験を使って、マネタイズに奔走しています。
しかし、3月8日頃の激震、「フレッドアップデート」を味わってからは地獄を見る思いでした。
◆フレッドアップデートでアフィリブログ壊滅へ
アフィリブログで稼ぎ頭だったのが「ダイエット関連」のブログでした。
20万PV/月ほどの実績で、CVRも良いときは2%。成果報酬単価も特単だったブログが、かなりの落ち込みを見せたのが3月から4月の中旬でした。
手塩にかけて、我が子のように育てていたブログ。4/18の大変動で戻ったものの(むしろ微増気味)、まさに地獄を味わう気分でした。
今でも「フレッドアップデート」で苦しんでいるブロガーさんは多いでしょうが、当時の僕は毎日がトライアンドエラー。
「何もしていなくても戻ったよ」という声も多いですが、“微増傾向”にまで持ってこれているのは、やはり「危機感を持った対策」を始めたからだと思っています。
◆ホワイトSEOが最強だと思っていた
結論から言うと、2016年9月のペンギンアップデートで「ブラックSEOいらんやろ」と、むしろリンク対策をおざなりにしておりました。
それで地獄を見ている人が何と多いことか。
ちなみにGoogle社は「フレッドアップデート? なにそれ? おいしいの?」と、フレッドアップデートがなかったような発言がありましたね。
@nirav_sampat I'm not aware of any such update.
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年4月24日
「フレッドアップデート? そんなのあったの?」
まるでびっくりのこの発言ですが、まだ「フレッドアップデート」でサイトが戻っていない人も多いでしょう。
そんな人達のブログの特徴、“推測”をしてみました。
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・タグやカテゴリーが整理できていない。あるいは過多状態。
・ホワイトSEOとして「長文」に意識を置きすぎている
・被リンク対策は全くしていない
・記事が面白くない(耳が痛いですが…)
・ヘイト系のネタが多い
・トレンドブログである(耳が…)
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僕はSEOの専門ではないですが、去年のGoogle社の動きから見ると、「被リンク対策は悪」という風潮があったのも事実です。
なので、「ホワイトハットなのに…もうやる気がなくなった」というブロガーさんも多いでしょうが、むしろGoogleの狙いはこれだったんじゃないかと、密かに邪推していますw
というのは、これだけアフィリブログが増えてきていると、「コンテンツの波」という状態は避けられないわけです。
“何が事実で、何が嘘か”
Googleが「フェイクニュースは排他する」と発言しているように、その実験台がフレッドアップデートだったとにらんでいます。
まるで、北朝鮮とアメリカのにらみ合いかのような構図が、SEO対策をするブロガーvs.Google…いや、これ以上は言うまいです。
ちなみに僕も「ホワイトハット寄り」だったのですが、無論、フレッドアップデートで落ちました。
コンテンツSEOが全てだと思っていて、毎日コーヒーを飲みながらGRCを回していた喜びが、2017年3/8から約1ヶ月間、苦いコーヒーに“味すらなくなった”というのが本音でした。
じゃあ、何をしたか。
少しだけ、フレッドアップデートでのカラクリを考察してみました。
◆フレッドアップデートが「ない」は本当?原点回帰しただけかも
そもそもブロガーさん達が「袋小路」に陥っているのは、「SEO対策」が頭にありすぎるからでしょう。
たとえば、10ページほどのペラサイトに、明らかに中古ドメインと思われるサイトから500のリンクがあり、それが上位表示されていた。そして、その上位表示されているサイトの商品は“上位表示されているから、本当だろう”の時代は、2011年までは普通にあったようです。
(その頃、中古車輸出の仕事だったので、リアルタイムで体験できなかったのが残念)
Googleとの「イタチごっこ」がSEO対策で、このイメージが「SEO対策」=「ブラックハット」と思われがちになりました。
これは、SEO対策会社の責任でもあると思っています。
そして着目すべきが、「フレッドアップデートで下がったサイトが、ブラックハットSEOで戻った」という声です。
そもそもブラックハットの代表例として多いのが「自演リンク」でしょう。
たとえば、
1. 中古ドメイン購入
2. 割安サーバーでIP分散でwordpressでかんたんなサイト作成
3. アンカーテキストで発リンク
というのがポピュラーなイメージでは?
実はコレ、やっていいとは思わないのですが、違う形での「発リンク」であれば、むしろGoogleは推奨しているかのように思えます(あくまで持論ですが)。
要は、発リンク元のサイトコンテンツはどうなのか。ページオーソリティはどうなのか。関連性はあるのか。
この“当たり前”を我々は見失った結果、「ブラックハットSEO」=「邪悪なもの」という意識が芽生え始めたのではないでしょうか。
僕が言いたいのは、ブラックハットSEOが正解だということではありません。
ホワイトハットSEOが難しすぎるということなんです。
本当に優れたコンテンツは、何もしなくてもナチュラルリンクが得られます。いいコンテンツはユーザーが最も欲し、そして目に越えた我々にとっても大いに参考になるものばかりでしょう。
ただ、「ホワイトハットSEO」とはなんでしょうか?
・長文化
・被リンクをまったくつけない
・滞在時間をいかに長くするか
・いかに専門性の高い文章で理路整然と文章構築できるか
こういったことがホワイトハットSEOであれば、おそらく生き残ることができるブロガーは1%以下だというのが、僕の考えです。
たとえばこの記事のように、“あたりまえのこと”を“ダラダラと3000文字程度で書く文章”が優れているのか、簡潔にまとめられているサイトがユーザーに好まれるのか、それは「ユーザー目線」でしか測ることしかできないわけで、まだGoogleの技術がそこまで追いついているとは感じられません。
「ユーザーにとって良いコンテンツを」
これが意味することが評価される時代は、間違いなく来ます。人工知能はおそらく、人間よりカシコイと僕は信じているからですw
なので、まず「原点回帰」をほのめかしたのが、現在のGoogleではないんでしょうか?
ISDNで画面がノイズ音を出して表示されていた時代、ユーザーはナニを求めてネットに溺れたんでしょうか?
◆良いコンテンツを同時に作ることが最強のSEO?
エロも音楽も、最近では話題になった「フリーブックス」や「nyaa」などを使用することが「普通」の時代です。つまり、我々はお金を使わなくなる傾向にあるわけです。
無論、資本主義化において、「無料コンテンツ」は何らかの形で滅ぼされます。そう、フリーブックスのようにw
これからのSEO対策は、自分が何を発信できて、ユーザーが何を欲しているかの想像と創造だと思っています。ちょっとかっこよく言うと。
それが「自己満足」でも「ユーザー満足度」が高いのであれば「最強のホワイトハットSEO」であり、スパイスを自分でふりかけるなら「最強のブラックハット」なわけです。
ただユーザーは目が肥えてきたもので、「無理やり見せられること」は絶対に嫌がります。
僕は文章を書いてストレスを発散するタイプなので、何かを発信して誰かの役に立てればwin-winだと思っています。あと、お金がついてくれば有り難いんですがw
長々となった「はてなブログ」一発目でしたが、好きなことを書いて、もし自分なりに役に立てそうなことも発信していきますが、基本的には「自己満足」が全てだと思ってくださいw
フレッドアップデートで多くのブロガーが青色吐息でしょうが、ブログなどでの収入源は「継続」こそ命でしょう。
さて、僕はどこまで延命できるかは分かりませんが、今後も「良いものづくり」は意識したいところです。